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「通過する町」なんて言わせない!2027年、共和町に生まれる“すごすぎる道の駅”の舞台裏

提供:北海道共和町

「通過する町」なんて言わせない!2027年、共和町に生まれる“すごすぎる道の駅”の舞台裏


北海道の後志(しりべし)地方をドライブしていると、ふと気づくことがあります。 「あれ、ここって『らいでんスイカ』の看板が多いな……。あ、ここが共和町なんだ!」

そう、共和町は全国にその名を知られる「らいでんスイカ・メロン」の産地。​でも、正直に言えば、多くの人にとってここはニセコや岩内に向かうための「通過する町」となっていて、あまり認知がされていないという実情もあります


「らいでんスイカ・メロン」の産地として確かな人気を誇る共和町。しかし、その地名そのものは意外にも知られていないのです。

そんな共和町が今、2027年7月のオープンを目指してとんでもなく熱いプロジェクトを進めています。それが、新しい「道の駅」づくりです。

道の駅と聞いてイメージするのは「野菜や特産品の売店がある休憩所」ですが、実は共和町の道の駅はスケールが違います​・・!!そこには、町の未来を本気で変えようとする人たちの、泥臭くて、でもワクワクするような試行錯誤の物語がありました。

始まりは地域住民の「居場所をつくる」という想いから


道の駅の開業前にオープンした 「とものばショップ」は、開発した産品や地域の特産品販売も行うアンテナショップだ。

そもそも、なぜ共和町に道の駅が作られることになったのでしょうか? きっかけは、町長の切実な思いからでした。

「この町に子供たちが遊べる場所や、町民が集まれる『居場所』を創りたい」。

農業の町として豊かな共和町は、子育て環境の充実にも力を入れてきました。でも実は、子どもたちが思いきり遊べて、大人もふらっと立ち寄れる“みんなの居場所”はそれほど多くありません。

さらに、近い将来には町内にインターチェンジができる予定もあり、町外から訪れる人たちが立ち寄れる観光の拠点も必要になってきます。

町民にとっても、訪れる人にとっても魅力ある新しい場所をつくろう。そんな人たちのコミュニティスペースをカタチにすべく構想されたのが、道の駅だったのです。

観光客を呼び込むのはもちろんだけど、一番大事にしたいのは、ここに住む人たちが「明日もあそこに行こうか」と思える場所であること。単なる休憩所ではなく、町長の「子供たちが町と一緒に育つ場所を作りたい」という、地域への熱い想いが込められているのです!

こんなの見たことない!?5つの施設がくっついた豪華な道の駅


あまりに充実した主たる5つの設備ラインナップに運営チームが思わずつけた呼び方が「5レンジャー」だそう!なんだかすごく強そうです!

そんな地元への想いが込められた道の駅のプロジェクト。構想を進めていく中で、設計図には驚くような施設が並びました。

「これ、もうショッピングモールでは?」と思わず二度見してしまうほどのスケール感。最大の特徴は、なんといっても5つの施設がひとつに集結していることです。

地域の人たちの「こんな場所があったらいいな」を本気でかたちにした結果、できあがったのはとことん本気の道の駅。買い物も、食事も、交流も、遊びも——ここまで充実した道の駅は、全国的にも正直かなりレアではないでしょうか!?


道の駅の名称は(仮称)「かかしの郷きょうわ」。共和町のカントリーサインにもシンボルとして描かれている「かかし」が名前の由来

施設でまず驚くのが、温浴施設があること!ドライブついでに、気軽にサウナで「ととのい体験」が楽しめてしまいます!サウナでリフレッシュしたあとは、そのままレストランで美味しい地元の味を楽しみ、ゆったりくつろげる。そんな、心もお腹も満たされる至福の時間が楽しめるのです!

次に、子供たちのための「屋内遊戯施設」。北海道の長い冬や雨の日でも思いっきり走り回れるように、全天候型の巨大な遊び場が用意されます。地元のお父さんやお母さんの「安心して遊ばせられる居場所が欲しい」という切実な願いを形にした、地域住民も待望の空間です。さらに、星空の下で宿泊体験ができる「オートキャンプ場」まで完備。お子様連れも気軽にキャンプが楽しめます!


そして何と言っても道の駅には欠かせない、「直売所」と「レストラン」。名物のスイカ・メロンはもちろん、実は道内屈指の収穫量を誇る『蕎麦』など、生産者が育てた地元の特産品やお土産が勢揃いした、ワクワクする売り場になります。共和町の旬の食材はもちろん、近隣の市町村からも美味しい味覚も取り寄せて提供する予定とのことで、とても欲張りなお店になることは間違いありません!

このように、ひとつの施設の中にまったく表情の違う“5つの楽しみ方”がぎゅっと詰まっているのが最大の魅力。家族でも、友人同士でも。それぞれの目的や過ごし方に合わせてしっかり満足できる、そんな懐の深さがあります!

「元バリキャリ営業マン」がゼロから挑む道の駅づくり


プロジェクトリーダーの松本さん。地域への熱い想いから共和町へ移り住んだ、このプロジェクトのキーパーソン。

この大きな構想を動かしているのが、官民連携で立ち上がった運営会社「株式会社とものば」。その中心にいるのが、札幌から地域おこし協力隊として移住してきた松本和哉さんです。

前職は大手食品メーカーの営業マン。第一線でバリバリ活躍していた松本さんが、なぜ縁もゆかりもない共和町で道の駅づくりに挑んでいるのでしょうか。

「北海道の食って、本当にすごい力があるんです。でも、その魅力がちゃんと伝わりきっていないことも多くて、もったいないなと感じていました」

営業時代、北海道の食品が高い人気を集める場面を何度も目にしてきた松本さん。だからこそ、その価値をもっと引き出しきちんと届ける仕事がしたいと考え、今の仕事についたのだそう。


そして2022年4月、プロジェクトのため地域おこし協力隊に着任した松本さん。移住したばかりの頃は、地域からは道の駅の構想に対してさまざまな声があったといいます。

「町にとって新しい取り組み。賛否が分かれるというよりは、「本当に町のためになるのか?」と慎重に見守る空気がありました。」

そこで、まずは信頼されることからだと感じた松本さんは、とにかく町の中に溶け込むことに徹しました。週に一度は農家さんの畑に通って、蕎麦の種まきから刈り取りまでを一緒に体験。地元の祭りの手伝いや、冬のアイスキャンドルイベントなど積極的に参加。一歩ずつ、その積み重ねのなかで少しずつ距離が縮まっていったといいます。

もったいない!「共和町ブランド」を町の誇りに


松本さんが地域のあらたな特産品として商品化を行った「きょうわ米粉のさくほろクッキー」

活動を続ける中で、松本さんはある「もったいない」に気づきます。 「らいでんスイカ」は有名だけど、それが「共和町」で作られていることを知っている人は少ない。さらに、道内有数の米どころだということも、あまり知られていない……。

そこで松本さんは、道の駅が完成するのを待たずに特産品開発という形で「共和ブランド」の種をまき始めました。 生まれたのは、らいでんすいかの果汁を使った「きょうわスイカサイダー」と、特産のお米を原料とした「きょうわ米粉のさくほろクッキー」や「ポン菓子」。どちらも、地域の素材を活かしながら新しい価値をかたちにした商品です。


子どもたちの意見で、スイカサイダーはパッケージデザインがかわいいから文房具にしたら?という声から実際に文房具への商品化も。

けれど、その挑戦は売れる商品づくりにとどまりません。中学生を対象にワークショップを開き、子どもたちのアイデアをパッケージに反映したり、実際の販売も体験してもらうなど、地域と一緒に育てていく取り組みを行っています。

こうして、 「自分のアイデアが商品になった!」「お父さんたちが作ってる野菜って、実はすごいんだ!」 そんな子供たちのキラキラした瞳を見た親世代からも、少しずつ「応援してるよ」という声が届くようになりました。地域のなかで誇りが芽生えていくことこそ、この取り組みの大きな手応えだといいます。

「道の駅をゼロから立ち上げていくには、地域のみなさんとの連携が欠かせません。みんなで価値をつくれる場所にしていきたいと思っています」と松本さん。

社名の「とものば」には、「共に考え、共に作り、共に歩む」という思いが込められています。その言葉どおり、町の人たちと歩幅を合わせながら、共和町のブランドは少しずつかたちになっています

舞台裏は、地味で、緻密で、でもワクワクする


道の駅づくりはチーム戦。町や関係者と顔を合わせて話し合いを重ねながら、少しずつ形にしていきます。

2027年のオープンまで、あと1年と数カ月(取材時点)。建設が進んでいる建物は少しずつその姿が見えてきました。

現在スタッフたちが向き合っているのは、運営の“中身”を決める作業。導入するシステム選びやスタッフの動き方の設計など、細かなことを一つずつ詰める地道で大切な作業に当たっているそう。

そして、避けて通れないのが北海道の冬。観光客が落ち着く季節でもありますが、松本さんたちはそこを“弱点”とは捉えていません。

「冬こそ、町民がゆっくり過ごせる場所にしたい」「温泉があるからこそ、雪の季節にも人は集まれるはず」

そんな発想から、「冬の時間を使ってイベントはできないか?」「どうやってワクワクする売り場をつくるか」というソフト面の企画をこれから本格化させていくそう。理想の建物は着々と整いつつある今、そこに“共和町らしさ”をどう吹き込むか。町民の人たちと一緒に形にしていきます。

道の駅の完成がゴール、じゃない


「道の駅ができるのがゴールだと思われがちですが、僕達にとっては通過点なんです」 松本さんはそう語ります。

目指しているのは、町の人たちが自然と関わり合いながら続いていく道の駅。 地元のおばあちゃんが自分の畑で採れたを持ち寄り、中学生が放課後にアイスを食べに立ち寄り、観光客が温泉で癒やされる。そんな日常の延長線上にあって、町のみんなが「ここ、いい場所なんだよ」とさりげなく誇れる、シンボルのような存在になってほしいといいます。

2027年7月、共和町に新しい場所ができます。でも、それをどう育てていくかはこれから。町の人たちが関わりながら少しずつ形にしていく、その過程こそがいちばん面白いのかもしれません。

道の駅を一緒に「創る」みなさんを募っています!


これから、「とものば」では開業に向けたオープニングスタッフの募集を予定しています。

共和町が好きな人。この町の魅力を発信してみたい人。働くことを通して地域と関わることに面白さを感じられる人。そんな仲間と一緒に、この場所をつくっていきたいといいます。年齢は問いません。「ちょっと関わってみたいかも」くらいの気持ちでも大歓迎だそう。

あわせて、生産者の参加も募集中。農産物や加工品を持ち寄りながら、売り場づくりそのものを一緒に考えていける方を探しています。

共和町とチームを組みたい、立ち上げ段階から関わってみたい!という方はぜひ力を貸してほしいそうです。「自分の経験、活かせるかも」と思った方は、ぜひその一歩を!


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【施設データ(2024年12月現在)】
施設名: かかしの郷 きょうわ(仮称)
場所: 北海道岩内郡共和町幌似2-4他
開業予定: 2027年(令和9年)7月


道の駅オープンに向けて(共和町ホームページ)