
【北見市・温根湯温泉】不思議な湯にエゾリスとの遭遇も!人の温かみが嬉しい「大江本家」
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「そうだ!道東に行こう!」天気予報の晴れマークを見て、急に思い立った道東旅行。しかも、出発を決めたのは連休初日の朝6時です。慌てて宿を探し、ギリギリで予約できたのが、北見市留辺蘂(るべしべ)町の温根湯(おんねゆ)温泉にある「大江本家」でした。
ほとんど下調べをせずに訪れたのですが、待っていたのは、想像以上に気持ちのいい温泉に、思わず目移りしてしまう料理、そしてスタッフの方々の温かな心配り。翌朝には、思いがけないお客さんまで登場しました。
行き当たりばったりの旅で出会った、老舗温泉宿の魅力を紹介します。
明治時代に創業した歴史ある温泉宿へ
大江本家は、1899(明治32)年創業の老舗旅館。「北見の奥座敷」とも呼ばれる温根湯温泉にあります。泉質はアルカリ性単純硫黄泉。源泉100%かけ流しの温泉を楽しめます。
札幌を出発し、層雲峡を経由して車を走らせ、宿に到着したのは午後5時半。10月の北海道は日が暮れるのが早く、あたりはすでに真っ暗です。
夕食ビュッフェは15分刻みで入場時間を指定する方式でしたが、18時台はすでに満席。19時からの食事を予約し、それまでの時間を利用して温泉に向かいます。
さっそく、ロビーでちょっとした発見が。クリスマスツリーかと思ったら、飾られていたのはハロウィンのオーナメント!この後、飾りつけを変えれば、クリスマスツリーに早変わりするのでしょう。季節のイベントを楽しむ、ちょっとした遊び心に、宿での時間が楽しみになってきました。
浴衣は好みのサイズを選んで持っていくスタイル。大・中・小に加え、特小(145~155㎝)まで用意されています。身長が低めの私には、裾を引きずらずに済む嬉しいポイントでした。
温度の違いも楽しめる!不思議な「不感の湯」
温泉へ向かうと、まず感じたのが館内のゆったりとした造り。廊下には十分な幅があり、休憩所も広々としています。
大浴場は男女で1階と2階に分かれていました。階段下に見える1階が男湯。
そして、2階が女湯です。
内湯も露天風呂も開放的で、大小さまざまな浴槽が並んでいました。あちこち試しながら、自分好みの湯船を探す楽しみがあります。
驚いたのが、浴槽ごとにお湯の温度が異なること。温泉ソムリエさんが、浴槽の大きさやその日の気温・天候に合わせて湯量を調整しているそうです。加温も加水もしていない源泉なのに、浴槽によって温度が違うとは何とも興味深い!
中でも印象に残ったのが「不感の湯」。体温とほぼ同じ温度のお湯です。熱くもなく冷たくもなく、まるで無重力空間に浮かんでいるような不思議な感覚。熱いお湯で温まるのとはまた違った心地よさがあり、ついつい長湯してしまいそう。そのほか、ブクブクと泡がたっぷり出る、ぬるめのお風呂も。熱い湯が苦手なお子さんも入りやすそうです。
何を食べようか迷ってしまう!約70品の夕食ビュッフェ
お風呂でさっぱりしたところで、いよいよお待ちかねの夕食です。料理は約70品。全体を把握しきれないまま、まずは会場を一巡しました。気づけば、お皿の上は茶色い料理が多めに・・・。でも、好きなものを好きなだけ食べられるのがビュッフェの醍醐味です。中でも気に入ったのが、きのこ汁。きのこのうま味がしっかりと出ていて、おかわりしたくなるおいしさです。
ほかにも、北見のご当地グルメ・塩やきそば、北見産玉ねぎを使ったコロッケ、紋別産ホタテの流氷揚げ、帯広豚丼、ステーキ、カニ、セルフ陶板焼きなどなど、気になる料理が次々と目に入ります。さらに、注文してから作ってもらえる醤油ラーメンまで!「あれも食べたい、これも気になる」。限られた胃袋を前に、選ぶのも食べるのも忙しく、嬉しい悩みが尽きません。
会場は多くのお客さんでにぎわっていましたが、スタッフの方々がインカムで連絡を取り合い、空いたテーブルが見つかるとすぐに案内。料理の減り具合にも気を配り、早めに補充していました。料理の種類だけでなく、こうした細やかな対応も、食事の満足感につながっていると感じました。
お腹がいっぱいになったら、部屋に戻っておしまい。・・・ではありません。食後にも楽しみが待っていました。子どもには、ロビーでメダルが10枚ほど入ったカプセルが1人1個もらえます。メダルを手に、いざゲームコーナーへ!
まずはメダルゲームに挑戦です。最初は手探りでも、コツをつかむとメダルがどんどん増えていきます。遊んでいるうちに、こちらまで夢中に。子どもの頃、ゲームセンターで遊んだ記憶がよみがえり、何だか懐かしい気分になりました。
やがてメダルがなくなると、今度はエアホッケーやクレーンゲーム、マリオカートへ。普段はゲームセンターに行く機会があまりありませんが、旅行先ならではのお楽しみ。ついつい財布の紐も緩みます。温泉でゆっくり過ごしたい大人も遊び盛りの子どもも、それぞれに楽しめる。家族旅行にはありがたいポイントです。
窓の外にかわいいお客さまが現れた
翌朝も、まずは温泉へ。露天風呂で感じる空気は暑すぎず寒すぎず、気持ちのよい季節です。昨晩は暗くて分かりませんでしたが、外を眺めると、川や町並みは思ったよりもすぐ近く。景色を楽しむのもいいですが、身を乗り出しすぎないようにご注意を。
朝食も、前夜と同じ会場でビュッフェです。窓際のテーブルに案内され、食事を始めようとしたところ・・・、なんと、窓の外にエゾリスが!館内に「エゾリスに会えるかも」という案内がありましたが、まさか本当に会えるとは。食事はいったん後回しにして、しばし撮影タイム。思いがけない出会いに、朝から気分が弾みます。
食後は売店もチェック。こちらは、置戸町の木工芸品「オケクラフト」のコーナーです。
北見市の公式アンバサダー「きーたん」のグッズなど、地域にゆかりのある品々が並んでいます。大江本家とコラボしたオリジナルパッケージのスープなどもあり、お土産選びも楽しめました。
忙しいときにも伝わる温かな心配り
今回の滞在で、温泉や食事と同じくらい印象に残ったのが、スタッフの方々のおもてなしです。連休中で多くのお客さんが訪れていたにもかかわらず、従業員の方から清掃スタッフの方まで「何かお手伝いしましょうか」「シャッターを押しましょうか」と、次々と声をかけていただきました。こちらからお願いする前に気づき、自然に声をかけてくれる。そのさりげなさが嬉しいものです。
昨日は建物の全貌も分からぬままに過ごしましたが、一夜明け、改めて眺めると、堂々とした立派なたたずまいです。創業から120年以上、長い年月をかけて宿を守り、時代が移り変わっても、訪れる人を迎え、楽しませてきた歴史を感じました。
歴史ある老舗でありながら、肩ひじ張らずにのんびり過ごせて、子どもから大人まで楽しめる大江本家。思いがけない出会いと温かな心配りにも恵まれ、宿で過ごした時間が思い出深いものになりました。今度は朝6時に慌てて行き先を決めるのではなく、もう少し早く計画を立てて、ゆっくりと訪れてみたいと思います。
- 住所
- 北見市留辺蘂町温根湯温泉466-1
- 電話番号
- 0157-45-2511 (受付時間 8:00~22:00)
- 営業時間
- 日帰り入浴 14:00~22:00(受付終了 21:00)
- 備考
- ■日帰り入浴
中学生以上 1,500円/3歳以上 700円/貸しタオル 300円
■日帰り夕食ビュッフェプラン(入浴+夕食ビュッフェ)
大人 6,600円/小学生 3,300円/幼児(3歳以上) 2,200円/65歳以上 6,000円
※料金はいずれも税込みです。
